いよいよ目前に迫ってきた2021年のプロ野球開幕。今回は、打線の主軸として期待をかけられる鈴木誠也について、OB笘篠賢治氏に語ってもらった。

今季から野手キャプテンに就任した鈴木誠也選手。

◆鈴木の適正打順はズバリ・・・

 ここまでオープン戦の試合結果をみていると、カープはなかなか点が取れていません。レギュラーシーズンを戦っていく上で接戦をものにするというのは当然重要なことですが、打線のつながりが見られないのは少々心配でもあります。まだテスト段階というのはありますが、状況に応じての進塁打などを意識しすぎている部分もあるかなといった印象です。

 現状の打線のキーマンとして名前を挙げたいのが、まず西川龍馬です。一軍に上がってきてからの打撃の安定感は目を見張るものがあります。打順に関して言えば、1、2番をタナキクコンビでいきたいのであれば、やはり3番がベストだと思います。

 となると、やはり4番に鈴木誠也をどんと据えて、そこから打順構成を考えたほうが良いのではないでしょうか。報道によっては3番を打たせたり、はたまた日替わりで打線を変わるということも示唆されていますが個人的には、オーダーをコロコロ変えるよりも、「4番・鈴木」にこだわってほしいですね。

 どんな状況であれ、責任を背負わなければならないのが4番打者というもの。気持ちの部分でも技術の部分でも、シーズン通して4番を打てるのは彼しかいないと思います。なんといっても日本の4番ですから。