カープからドラフト2位指名を受けた森浦大輔が、オープン戦で評価をさらに上昇させた。3月21日の開幕前ラスト登板も中継ぎとして登板し無失点。開幕一軍入りどころか、勝ちパターンでのリリーフ起用も現実味を帯びてきた。開幕を目前に控えるなか、即戦力左腕のドラフト指名直後の声を振り返る。

緩急を駆使した投球で、開幕一軍入りを確実なものとした森浦大輔投手。

◆小学1年の頃からプロ野球選手を意識

─指名順位に対する思いは?

「指名されたらいいなという気持ちで臨んだドラフトだったので、予想よりも遥かに上の2位という順位で指名していただき感謝の気持ちでいっぱいでした。また、(天理)大学で一緒にプレーした石原(貴規)先輩とプロでも一緒にプレーできるという喜びも大きかったです」

─指名後、石原先輩とはどのようなお話をされましたか?

「石原さんからは『遠投はしっかりやっておいたほうがいい』など、トレーニング面についてアドバイスをもらいましたし、石原さんが1年間プロの投手を見てきて感じたことを、捕手の視点で話をしてくださいました。また、(大野)寮のご飯がとにかく美味しいと聞いたので楽しみです。石原さんは寮の食事のおかげで体重が増えたようなので、カープに来れば必ず体が大きくなるから安心しろと言われました。あと、寮の裏が海と聞いたので、プロ生活に慣れたら釣り道具を持っていきたいなと思っています。大学3年まで釣りが趣味だったので(笑)」

─カープの印象を教えてください。

「ファンの方々の熱さが印象的です。実は赤いユニホームは野球人生で初めてなんです。赤でイメージするのは高校の時のライバルだった智弁学園高です。これまで競争相手という意識でしたが、これからは赤のエネルギーを力に変えて頑張りたいですね」

─プロを意識したのはいつ頃ですか?

「小学1年の頃からプロ野球選手になりたいと思っていましたが、強く意識し始めたのは大学3年の頃からです」

─大学4年間で成長したと思うことは?

「実戦感覚ですね。試合でたくさん投げさせてもらえたおかげで、大事な試合でも落ち着いて投げることができ、自分の力を出せるようになりました。そういう意味では心の成長が大きかったと思います」