森下暢仁と同じく、明治大からドラフト1位でカープに入団した野村祐輔。前編に引き続き、ドラフト指名直後の生の声をお届けする。

16年は最多勝利、最高勝率の二冠に輝き、カープの25年ぶりとなるリーグ優勝に貢献。18年には自身初となる開幕投手も務めている。

野村投手はここまで故障がほとんどなかったと聞きました。
野村 ないですね。小さい故障もそんなにないし、チームから離れたこともないです。

それはすごいことだと思うのですが、体はもともと強いのですか?
野村 いや、貧弱です(笑)。小さい頃は運動するような子どもじゃなかったと思いますし、運動している方がおかしいような子でした。ひょろっとしていたし、生まれつきぜんそくを持っていたんです。5歳くらいまで症状があって、夜中に発作が出ると、いつも病院に通って入院もするような感じでした。

では体を強くするために野球を始めたのですか?
野村 そういうわけではなく、友達に誘われて小学校に入学する頃に始めました。その頃にはぜんそくも落ち着いていたので。

では故障しなかった理由は何か思い当たりますか?
野村 うーん、なんですかね。小さい頃から投げ方はあまり変わっていないし、矯正されることもなかったので、そのフォームも理由なのかもしれません。

今後はどのような思いを持ってプロでプレーされますか?
野村 長く野球を続けたいという思いが強いです。一番はコツコツやるということだと思います。それが一番の近道だと思いますし、日々重ねていったものを大きくしていければいいと思います。これまでも、決めたことを最後までやり抜くということはできていたと思います。