◆2017年に最高出塁率、盗塁王を獲得

 チームがリーグ連覇に向け突き進むなか、田中が常に意識していたのがリードオフマンとしての役割だ。つなぐ意識を人一倍持ち、どのような形であれ出塁につなげる。その思いが結実したのが最高出塁率、盗塁王のタイトルを獲得した2017年である。

 そしてチーム内での田中の存在感をさらに際立たせたのが、2018年のゴールデン・グラブ賞の初受賞だ。常勝カープの強固なセンターラインを支える一角として、同賞の常連だった菊池、丸と共に受賞。走攻守、いずれの面でも他チームを圧倒したカープが、リーグ3連覇という球団初の偉業を成し遂げたのも当然と言えば当然だった。

【3連覇打線の軌跡】
<2016年>
89勝52敗2分/打率.272/得点684/本塁打153/盗塁118/出塁率.343
<2017年>
88勝51敗4分/打率.273/得点736/本塁打152/盗塁112/出塁率.345
<2018年>
82勝59敗2分/打率.262/得点721/本塁打175/盗塁95/出塁率.349