コロナ禍の猛威が続くなか、プロ野球が順調に試合日程を消化している。カープは開幕戦で逆転負けを喫したものの、2019年以来となる単独首位に立つなど、まずまずの立ち上がりを見せている。1年前と現在とでは、それこそ置かれた状況は雲泥の差だ。

ガランとしたマツダスタジアム。昨年のオープン戦は無観客で行われた。

 1年前の4月3日といえば、プロ野球の12球団代表者会議で開幕戦の無期延期が決定した日である。当初は4月24日の開幕を目指して調整を進めていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により、慎重に推移を見極めながら4月下旬から5月上旬に再度、開幕時期が検討されることになった。

 同時に143試合制ではなく、ある程度試合数を削減することも併せて検討。カープは開幕再延期を受け、一軍の全体練習の予定を変更し、4月6日まで3日間の休養に入ることとなった。

 コロナの猛威は止まらず、4月7日には政府が東京、神奈川、埼玉、千葉、大阪、兵庫、福岡の7都府県を対象に緊急事態宣言を発令。翌日からカープは選手を午前と午後の2班に分ける時差分離練習を導入している。