6年ぶりに開幕を二軍で迎えた安部友裕が、上本崇司の負傷を受け3月31日に一軍に昇格。打撃で即結果を残すなどアピールを続けている。本日のDeNAとの2回戦(4月3日)では、8番サードで先発出場。長い下積みを経て一度ブレイクを果たした男が、気持ちも新たに再度の復活を目指す。

プロ14年目のシーズンを迎えた安部友裕。今季はウエスタン・リーグで状態の良さを見せていた。

【2014年成績】3試合/3打数/打率.333/1安打/0本塁打/0打点
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【2017年成績】123試合/455打数/打率.310/128安打/4本塁打/49打点

 リーグ3連覇の主要メンバーである野村祐輔、菊池涼介、そして田中広輔など1989年度組の中でも最も早くからプロ入りを果たしていた安部友裕。高校生ドラフト1巡目で指名を受けた大器は、ライバルたちに遅れをとったものの、長い下積みを経て2016年から唯一無二の存在感を見せ始めた。

 2014年まで守備面の不安定さが課題となっていたが、チームがリーグ優勝を果たした2016年に出場試合数を飛躍的に増加させると2017年は自らに発破をかける“覇気”の合言葉と、気合いを前面に押し出したプレーで活躍した。

 下位打線のみならず、時には5番も打つなど首脳陣からの期待に応えた上で初の規定打席にも到達。さらにチームトップの打率.310をマークするなど、自己最高の成績を記録した。

 ところが昨年は堂林翔太にポジションを奪われ、一軍での試合数は26試合と激減。ブレイク直前の2015年と同じ試合数でシーズンを終えてしまった。まだまだ老け込むには早すぎるだけに、スタメン復帰を期に再度のブレイクに期待がかかっている。