“火曜日の男”として今年も森下暢仁がフル回転だ。初登板となった3月30日の阪神戦では、6回1安打無失点と圧巻の投球内容を見せ今季初勝利。開幕3連勝と波に乗っていた阪神打線を沈黙させた。

昨季の新人王である森下暢仁投手が、今年も春先から好調をキープしている。

 2度目の登板となるヤクルト戦(4月6日)も、昨季は4度先発し3勝と相性が良い。油断は禁物だが、本来の球を投げ切ることができれば大崩れすることはないだろう。

 それにしても、ここまでの森下は“大学ナンバーワン右腕”の名に違わぬ文句なしの活躍を見せている。大卒ルーキーという括りで昨年の数字を見れば、いかに森下が突出した成績を残しているか一目瞭然だ。

【2019年ドラフト指名投手】
・森下暢仁(カープ)/明治大/ドラフト1位/18試合10勝3敗0S/122.2回/防御率1.91


・坂本裕哉(DeNA)/立命館大/ドラフト2位/10試合4勝1敗0S/46回/防御率5.67
・伊勢大夢(DeNA)/明治大/ドラフト3位/33試合3勝1敗0S4H/35回/防御率1.80
・小川一平(阪神)/東海大九州/ドラフト6位/21試合0勝0敗0S/21回/防御率4.71


・橋本侑樹(中日)/大商大/ドラフト2位/14試合0勝0敗0S/17回/防御率7.41
・吉田大喜(ヤクルト)/日体大/ドラフト2位/14試合2勝7敗0S/67.1回/防御率5.21
・杉山晃基(ヤクルト)/創価大/ドラフト3位/【二軍】9試合0勝0敗0S/7回/防御率5.14


・大西広樹(ヤクルト)/大商大/ドラフト4位/5試合0勝1敗0S/9回/防御率5.00
・津森宥紀(ソフトバンク)/東北福祉大/ドラフト3位/14試合1勝0敗0S3H/16.1回/防御率2.76
・津留崎大成(楽天)/慶応大/ドラフト3位/33試合1勝1敗0S1H/34.1回/防御率4.19


・福森耀真(楽天)/九産大/ドラフト5位/【二軍】7試合2勝1敗1S/5.2回/防御率11.12
・望月大希(日本ハム)/創価大/ドラフト5位/2試合0勝0敗0S/2回/防御率0.00
・村西良太(オリックス)/近畿大/ドラフト3位/4試合0勝1敗0S/8回/防御率9.00

 線の細さが目立った入団直後と違い、今ではマウンド上で風格すら漂わせるようになった。背番号18を継承した次代のエースが、この先もチームに勝利を呼び込むために右腕を振り続ける。