◆生涯『33』を宣言した菊池涼介

 2000年から2002年の3年間は外国人助っ人も背負っている。2000年に入団したジェフ・ボールがシーズン途中で退団すると、1996年から2年間在籍して2年連続打点王を獲得していたルイス・ロペスがダイエー、米独立リーグを経て復帰。フルシーズン出場した2001年は打率.308、32本塁打、100打点と変わらぬ打撃力を見せたが、翌2002年途中で退団した。

 その後は、引退後に近畿地区のスカウトとして活動する鞘師智也、久々の投手となったが移籍後1年で引退した豊田清を経て、2012年から現在まではドラフト2位入団の菊池涼介が背番号『33』を背負っている。

 類まれな身体能力を生かし“スーパーセカンド”として活躍する菊地は、いずれも日本プロ野球史上最高記録であるシーズン補殺535、シーズン守備率10割(無失策)、8年連続ゴールデン・グラブ賞を達成。守備が特筆されるが、実は打撃でも最多安打のタイトルを獲得。球団歴代1位の犠打数など非凡なものを持っている。

 昨季はシーズンを通して無失策、守備機会連続無失策503というセ・リーグ記録も樹立した菊池は、背番号に関しては生涯『33』で通すことを宣言している。この背番号とともにどこまで活躍してくれるのか、カープファンならずとも注目せざるを得ない唯一無二の存在だ。

【背番号『33』を背負った主なカープ選手】
長内孝(内野手/1976年-1983年)
川端順(投手/1985年-1989年)
江藤智(捕手/1990年-1999年)
鞘師智也(外野手/2003年-2010年)
豊田清(投手/2011年)
菊池涼介(内野手/2012年-)