4月18日、長らく一軍マウンドから遠ざかっていた高橋昂也が復帰登板を果たす。出場選手登録を抹消された大瀬良大地、野村祐輔、中村祐太に代わる先発投手として、継続的にローテーション入りすることが期待されている。

2018年6月28日の巨人戦でプロ初勝利をマークした高橋昂也投手。今季はそれ以来となる勝利が期待されている。

 2019年2月に左肘のトミー・ジョン手術を受けた高橋昂は、昨年8月4日に由宇練習場で行われた紅白戦で手術後初となる久々のマウンドに立った。直後の取材では「多少日程の遅れはありますがブルペンでも投げ切れていますし、ここまでは順調にきていると思っています。球の強さは以前と同じぐらいまで戻ってきました」と力強いコメントを残している。

 2018年に巨人戦でプロ初白星を挙げた左腕にかかる期待は、高橋昂自身が自覚している。それだけにはやる気持ちを抑えながら長期にわたりリハビリを進めてきた。同じ手術から復活を遂げた床田寛樹というお手本がいるだけに、高いモチベーションを維持しながら地道なリハビリに汗を流してきた。

 努力は実り、今季の春季キャンプでは一軍帯同を勝ち取った。2月7日のシート打撃で打撃が左腕を直撃し、以降は二軍調整となっていたが、ウエスタン・リーグ開幕後に2勝をマークし晴れて一軍の舞台に復帰することとなった。

 予告先発として発表された中日戦(4月18日)は、2018年8月26日以来の登板となる。高い潜在能力はプロ初勝利を挙げた試合で実証済み。寺島成輝(ヤクルト)、藤平尚真(楽天)と並び“高校ビッグ3”と称された期待の左腕が、2年以上の時を経て一軍の舞台に戻ってくる。