◆広島サンプラザホール大会のメインに出場

1982年6月22日生、東京都出身。180㎝・102kg/グレート-O-カーン選手の挑発に耳を傾ける内藤選手。

 ちょうど広島大会の話が出ましたけど、オレは当日、メインイベントでグレート-O-カーン(以下、オーカーン)という選手とのスペシャルシングルマッチに臨みます。3月の『NEW JAPAN CUP』というトーナメントでは1回戦で彼に負けてしまっているので、借りを返すための闘いですね。

 オーカーンという選手を説明するのは非常に難しいんですが、「カーン」という言葉が示す通り、モンゴル出身……ではないようです(笑)。国籍不明らしいんですが、たぶんあまりプロレスを知らない方でも、一度見たら忘れられない風貌とファイトスタイルだと思います。

 個人的にも試合をしていて楽しいと感じる部分はあるんですが、前回負けているので、今回は是が非でも勝たないといけません。1月の東京ドーム大会、2月の大阪城ホール大会では飯伏幸太とのタイトルマッチで敗れ、3月の日本武道館大会ではオーカーンに敗北。今年に入ってから、オレはシングルマッチで一度も勝っていません。

 新日本プロレスでは最近、IWGPヘビー級王座という34年の歴史があるベルトがなくなり、新たにIWGP世界ヘビー級王座が誕生しました。元々、IWGPヘビー級王座に憧れて新日本プロレスに入ったオレからすると、ベルトがなくなってしまったのは正直寂しいですし、複雑な思いがあります。IWGPインターコンチネンタル王座との2冠統一に反対していた立場として、それが阻止できなかった悔しさもありますし。

 最初にIWGP世界ヘビーのベルトを見たときも、すごく違和感がありました。もちろん見慣れていないし、あのベルトを懸けての闘いもまだ一回しか行われていないので、これから徐々に選手もお客さまも慣れていって、時間が解決してくれるのかなと思います。

 でも個人的に、いま現在、あのベルトを取ってみたいという思いはハッキリ言ってないです。ただ、恐らく今後はIWGP世界ヘビーのベルトを懸けた闘いがビッグマッチのメインイベントで行われるでしょうし、再び東京ドーム大会のメインイベントに立つためには、あのベルトに絡む必要があるんだろうなと。だから東京ドームのメインイベントに立つための……という部分でしか、今はあのベルトに対しての思いはないです。