引き分けを挟んでの6連敗と、ここへきてカープが苦しい戦いを強いられている。5月25日からは“鬼門”でもある交流戦が開幕。それまでに一つでも多く借金を返済しておきたいところだ。ここでは多くの苦汁を味わった交流戦の歴史を4回にわたって振り返る。

苦戦が続くなか孤軍奮闘ともいえる投球を見せた黒田博樹投手。

◆2005年・交流戦11位(36試合11勝24敗1分)【初年度から惨敗。6月投壊防げず】

 2005年、カープにとって鬼門とも言える交流戦がスタートした。初戦の西武戦は先発・デイビーが3被弾を浴びるなど、13失点の炎上で大敗。苦しい幕開けとなったが、それでもなんとか5月下旬まではパ・リーグに喰らいついていった。

 だが6月に入ると投打の歯車が全くかみ合わず、1日のロッテ戦から5連敗、11日の楽天戦から6連敗。パ・リーグの野球に圧倒され、上位チームと大きく差をつけられていった。

 終わってみれば8チームが5割以上で乗り切るなか、カープは11勝24敗1分で11位(セ・リーグでは最下位)。同一リーグでの順位変動が起こりやすい交流戦でのつまずきは影響が大きく、カープは1993年以来12年ぶりの最下位でシーズンを終了した。

 一方、初代王者に輝いたロッテは、その勢いのままリーグ優勝、日本一を勝ち取っている。