◆2014年・交流戦12位(24試合9勝15敗)【大型連敗が響き3度目の最下位に】

 前田健太、バリントン、野村祐輔、ルーキーの大瀬良大地らが安定した力を発揮し、開幕ダッシュ(4月を18勝9敗)に成功した2014年のカープ。快調に白星を積み重ねていたが、2005年の導入以降、一度しか勝ち越したことのない交流戦では、やはり苦しい戦いを強いられた。

 開幕からソフトバンク、オリックスに4タテを食らうと、6月3日から14日までまさかの9連敗。5月29日のロッテ戦で勝利してリーグ最速で30勝を飾っていたが、パ・リーグに完全に勢いを止められる形となってしまった。

 立て直しを図ろうと6月5日から15日までの11日間で実に22人の選手入れ替えが行なわれたが、流れを変える起爆剤とはならなかった。交流戦を首位で迎えながら、終了時には2位に転落。交流戦は巨人が二度目の優勝を飾り、カープは3年ぶり3度目の最下位に終わった。

◆2015年・交流戦7位(18試合9勝9敗)【期待の打線が不振で勝ち越しならず】

 交流戦の試合数が24から18に削減された2015年。黒田博樹、新井貴浩の復帰もあり、広島は開幕前から異様な盛り上がりを見せていた。ところが菊池涼介、丸佳浩らを筆頭に期待されていた打撃陣が機能せず、開幕ダッシュに失敗。交流戦に入ってもチームは波に乗り切れずにいた。

 6月7日の楽天戦では、丸が2013年10月3日以来となるスタメン落ちを経験。夏場まではそれほど得点力不足が表面化することはなかったが、5月28日のスコア(10対12でロッテに敗れる)に代表されるように投打のバランスは明らかに狂っていた。

 オリックスに3連勝した直後に日本ハムに3連敗を喫するなど、チーム状態を測りかねる試合も続いた。この年の交流戦は9勝9敗の5割、7位でフィニッシュ。6年ぶりに負け越しは脱したが、不完全燃焼の感は否めなかった。