昨シーズン最終戦で一軍デビューを飾った2年目左腕が、8月1日にマツダ スタジアムでプロ初先発のマウンドへ上がる。ここではプロ初勝利を目指す高太一が、一軍昇格直前に二軍で語っていた言葉をお届けする。

8月1日にプロ初先発のマウンドに立つ高太一

 プロ2年目にしてプロ初先発のマウンドを任される高太一。ファームでは頼もしいコーチとともに自身の課題に取り組んでいた。7月後半、大野練習場で話を聞くと、「(野村)祐輔さん(三軍コーチ兼アナリスト)にマンツーマンで指導してもらって、ようやくつかみかけてきた感覚があります」と手応えを語っていた。昨シーズンまで第一線で活躍した投手であり、広陵高の大先輩でもあるコーチは、高にとっても大きな存在だ。

「祐輔さんの指導を身近で受けることができるのは本当に幸せなことだと思っています。カープの投手の特権ですよね。まだまだ、祐輔さんには『できていないところが多いぞ』と言われているので、少しずつでもできるようになっていきたいです」

 2024年、プロ初登板は中継ぎだった。今シーズンは二軍で先発を任される機会が多くなっていた。

「これまでは、先発でも中継ぎでも、一軍に上がれるならどちらでも良いという気持ちもありました。ただ、そういう中途半端な考えではどちらでも結果が残せないと感じました。今は二軍で先発をさせてもらっているので、先発にこだわりを持ってやっていきたいです」

 先発への強い思いをもつ2年目左腕はその言葉の通り、プロ初先発のチャンスをつかみ取った。野村コーチとともに磨いてきた投球で、プロ初勝利を目指す。