◆J1通算400試合出場を達成

1993年5月16日、サンフレッチェ広島のJリーグ開幕戦の公式記録。

 その後、サンフレッチェの背番号6は2007年から変わっていない。説明不要のMF青山敏弘。今季で6番は15年目、現在の所属選手では最も長く同じ番号をつけている選手だ。

 Jリーグデビューを果たして飛躍の1年となった2006年を経て、2007年はプロ4年目。サンフレッチェは再びJ2に降格してしまうが、1年でJ1に復帰すると、2011年と2012年のJリーグ連覇、2015年には3回目の優勝という黄金期を支えた。

 2014年には日本代表としてブラジルW杯にも出場している。プロ入り当初から何度も大ケガに見舞われながらも、そのたびに不屈の精神で復活を果たし、今年5月にはJ1通算400試合出場を達成した。

 初めて6番をつけたときのことを、こう振り返る。

「クラブから言われて、喜んでつけさせてもらったことを覚えています。6番が空いたタイミングで、めぐり合わせでつけさせてもらいましたが、もう何年もたちますね」

 森﨑和幸の8番や、連載第2回で取り上げた森﨑浩司の7番のように、引退後も語り継がれる番号となるのは間違いない。もっとも、今年で35歳を迎えたが、プレーを見れば衰え知らず。サンフレッチェ一筋のプロキャリアは、まだまだ続いていくはずだ。