◆交流戦はこれ以上ないくらいのアピールの場

 先日、倉(義和・一軍バッテリー)コーチと電話で話しまして、「ホテルで隔離中なんです」と言っていました。家族も濃厚接触者にあたり、PCR検査では陰性だったようですが、潜伏期間もあるので自宅隔離とのことで、本当に大変そうでした。

 ただ、今は何よりも自分の体調だけを気にしてほしいです。他の選手、スタッフたちもそう。1日でも早く良くなって戻ってきてもらいたいですね。

 5月27日から試合が始まる予定となっていますが、正直なところかなり厳しいでしょう。主力選手を欠いた中で二軍から若い選手たちを呼んで、当然勢いで勝つこともあるとは思います。

 ですが、それを長続きさせるのは難しいと言わざるを得ません。同じく10名以上の陽性判定者を出した日本ハムを見ていて、その厳しさを感じました。

 それでも今いるメンバーで戦っていかなければなりません。これから勝ち負けがゲーム差に響きやすい交流戦に入ります。他のセ・リーグ球団が負けて、カープだけが勝てば1ゲーム差を詰めることができて、カープだけ負ければ1ゲーム離される。まずは西武、ロッテとの戦いで勢いに乗りたいですね。

 パ・リーグの投手はセ・リーグと比べて、積極的にどんどんストライクを取りにくることが多いです。若い選手たちからしたら圧倒されるような感覚に陥ると思いますが、逆にそういうところで挑戦できる幸せを感じてほしいです。これ以上ないくらいのアピールの場ですから、臆することなく自分の力を試すくらいの気持ちで頑張ってもらいたいですね。