新型コロナウイルスの影響で緊急昇格した宇草孔基が、バットと足で存在感を見せつけている。昨季も13試合に出場し11安打。右腓骨(ひこつ)骨折というアクシデントがなければ、さらに多くの結果を残していたはずだ。ここでは前日の林晃汰に続き、未来に向けての希望を感じさせる宇草の、プロ1年目の声をお届けする。
─入団会見から少し経ちますが、広島に来るのは何回目でしたか?
「入団会見のときが2回目でした。小学6年生のときに広島で野球の全国大会があって、そのときが初めてですね。試合は運よく旧広島市民球場でやることができました」
─生活面だけではなく自主トレ、キャンプと練習環境もガラリと変わりましたが、いかがですか?
「大学時代から練習とはしっかり向かい合っていたので、練習に対する意気込みはプロになっても変わりません。ただ、変わらないとは言いつつもプロ野球選手になったということで、これまで以上に『野球をやりたい』という気持ちが強くなりました。自分は野球に関して言えば元気よく張り切ってやるタイプですが、張り切りすぎてケガをするのが一番ダメなことだと思うので、そこはうまくコントロールしながらバランスを取ってやるよう注意しています」
─1月15日から主力選手が自主トレに合流。連日、練習していく中で新人だけで練習しているときと何か違いを感じることもありましたか?
「プロでやっている選手はやっぱり体が違いますね。大きさもそうですし分厚いというか。『これがプロ野球選手の体か』と身を以て感じました。身長自体は自分もあると思うんですけど、厚みだったり体格の面ではまだまだだなと思いました。これまでも意識して体づくりはやってきたつもりでしたが、もっとやらなければいけないと今は痛感しています。まだプロ野球選手になってから日は浅いですけど良い刺激しかないですね」