◆名門校での厳しさとプロを目指したきっかけ

─ルーキーインタビューということで宇草選手の球歴も聞きたいのですが、まずは野球を始めたキッカケからお願いします。

 「5歳のとき町のお祭りでトスバッティングマシーンみたいなものが当たったんです。プラスチックバット付きで、それにハマったのがキッカケですね。その流れで小学1年のときに地元の野球チームに入りました」

─高校は県外の常総学院高に進まれましたが何かキッカケがあったのでしょうか?

 「中学校の野球部のコーチに常総学院高出身の方がいまして、その方から影響を受けました。中学の早い段階から進学したいと思っていたので無事進学することができて良かったです」

─高校時代はセカンドにコンバートされました。どういった経緯でポジションを変更したのでしょうか?

 「高校に入る時点ではショートをやるという話だったんです。でも最初はピッチャーも含めいろいろやりましたね。小学生のころから自分はいつも全部やらされるんですよね。そうしているうちに最終的にはセカンドに落ち着きました。高2年の春からですね。レギュラーを取ってからは、ずっとセカンドです」

─目標だった甲子園に出場しましたが、高校3年間の一番の思い出というと何でしょうか?

 「キャプテンを外されたことです(苦笑)。常総の場合、キャプテンは選手間の投票で選んでもらうんですけど、重圧に負けてしまって、いっぱいいっぱいになっちゃったんです。チームのバランスを取ることができなくて、チームの迷惑になるような結果しか残すことができませんでした。あまりに結果が出ないので『もうお前はキャプテン辞めろ』と言われて降ろされました。レギュラーからも外されて、バッティング練習をやろうとしても『お前は入るな』って言われて結局は球拾いです(苦笑)」

─名門校は厳しいですね……。

 「自分は厳しく指導してもらいました。その中で『跳ね返りがない選手は伸びない』と言っていただいたので、絶対に負けないという気持ちでやっていましたね。良い経験をしましたし、いま思えばありがたい経験でした」