カープ一筋13年、元広島東洋カープの小窪哲也が、今年の6月、九州アジア独立プロ野球リーグの「火の国サラマンダーズ」に加入した。カープでは2016年と2017年に選手会長を務めリーグ優勝に貢献。野球と真摯に向き合い続ける小窪が、カープでの13年間、そして大好きな野球に込めた思いを激白した。

火の国サラマンダーズで活躍する小窪哲也選手。6月6日に初出場しタイムリーヒットを記録。その後もホームランを放つなど,チームの戦力として活躍を続けている。

◆カープの存在の大きさや影響力に触れて

 カープに在籍していたときには、スポーツの力や影響力を強く感じていました。25年間優勝ができていない中で、黒田(博樹)さんと新井(貴浩)さんが戻ってきて、「マツダスタジアム」がすごく盛り上がったのは思い出深いです。あのころは「優勝」の二文字が選手みんなの合言葉でした。

 2015年、あと一勝のところでクライマックスシリーズ出場を逃したときには、マツダスタジアムに詰めかけたファンの方たちが、ガッカリと肩を落として泣いているのを見て、広島のみなさんの中でのカープの存在の大きさを感じました。そして、勝つことで、ファンのみなさんの涙を笑顔に変えようと心に誓いました。

 2016年のリーグ優勝は、東京ドームで決まったので広島の街の様子は見られませんでしたが、広島から送られてきた動画を見てびっくりしました。街がすごいことになっていましたね(笑)。その当時は選手会長だったので、驚きや喜びもありましたが、正直ホッとした気持ちが大きかったです(笑)。

 広島では今、女子野球も盛り上がり始めていると耳にしました。私自身は、MSH医療専門学校に女子硬式野球部があったことと、女子プロ野球選手の高塚南海さん(阪神タイガースWomens所属)に会ったことがあるくらいの関わりなのですが、元カープの浅井樹さんと、元女子プロ野球選手であり現在MSH医療専門学校女子硬式野球部部長の野々村聡子さんが、広島県・中四国女子野球アンバサダーに任命されたとのことなので、これから女子野球の人口が増えて、より広島が野球で盛り上がると良いですね。発展を期待しています。