若手野手が台頭し、主力と若手の融合が進むカープ打撃陣。逆襲の夏に向けて、ポイントとなるのはなにか。カープOBの笘篠賢治氏が独自の目線で分析する。

佐々岡真司監督の采配が、後半戦の戦いのカギを握る。

◆4番は鈴木誠也固定を提案

 交流戦は最下位に終わり、現在、リーグでも最下位。ただ、諦めるには早すぎます。まだまだ上位進出のチャンスはあります。後半戦、巻き返すうえでのポイントの一つになるのは『オーダーの組み方』だと思います。

 違和感を感じたのは6月4日の楽天戦(マツダスタジアム)での菊池涼介の3番起用です。今シーズン、好調の菊池を1番に置いてチャンスメイクする流れが出来てきたにも関わらず、急に菊池を3番に起用。この起用には、行き当たりばったりの感じが否めませんでした。

 今年に関しては、菊池は1番固定でいいのではないかと思いますね。また、西川龍馬を4番に起用する試合も増えていましたが、4番には鈴木誠也の起用を提案したいです。鈴木は打線の柱なので、4番から変える必要はないと思います。

 鈴木が打つことでチームの雰囲気は良くなっていきますし、鈴木の成績の向上はチーム成績にも比例していくと思います。5年連続で3割、25本塁打を達成している選手ですから、きっとこれから数字を上げてきてくれるはずです。夏場以降の活躍を楽しみに見守りたいと思います。