高卒3年目のカープ林晃汰選手。

 3年目の林晃汰が、7月7日のDeNA戦(マツダスタジアム)で1本塁打を含む2安打2打点の活躍。日に日に存在感が増す左のスラッガーが逆転勝利に貢献した。

 2回、先発の高橋昂也が桑原将志に3ランを打たれ、序盤から3点を追う展開になったが、その裏、1死から坂倉将吾が粘って四球を選ぶと、1死一塁で林に打席が回ってきた。

 アウトコースを攻めてくるバッテリーの配球をしっかりと見極め、1ストライク3ボールからの5球目を捉えると、打球はバックスクリーンへ。3点先制された直後だっただけに、流れを変える価値ある本塁打となった。

 同点で迎えた8回には、先頭打者で打席に入ると、左腕エスコバーからショートへの内野安打で出塁。2死から飛び出した、代打・長野久義の劇的な勝ち越しアーチにつながる貴重な安打となった。

「まだまだ足りない部分が多いので、だからこそ全力でやっていかないといけないと思っています。それが結果につながっている部分もあるのかなと思います」

 攻守にわたりガムシャラなプレーを続ける林。一軍クラスの直球に負けないように、今季新たな打撃スタイルに取り組むなど、試行錯誤を重ね、それが少しずつ一軍でも結果として現れてきている。コンスタントに数字を積み重ね、現在の打率は.346。得点圏打率に至っては驚異の4割を誇る。

 3年目の今季、開花を迎えつつある左スラッガーが、これからどんな活躍をみせてくれるか期待は高まるばかりだ。