代表でいろんなものを吸収したい

─オフには侍ジャパンに初選出されました。どんな意気込みで臨みたいですか?

 「日本代表で練習することもそうですし、試合に出るにしても日本を代表する選手と一緒にプレーするというのは、今後プレーする上で違ってくると思います。自分自身の技術面はある程度分かってきているので、それに上積みできるプラスアルファを吸収したいと思っています。また今後も1年通して波を少なくしたいですし、17年は攻め方も変わってくると思います。そんな中で今のままでは同じような成績を残せないので、僕自身ももっとレベルアップしたいです。そういう意味でも日本代表の一員としてプレーするというのはとても良い機会になると思っています。自分にとって良い勉強ができると思うので、しっかり頑張りたいと思っています」

─オフはさまざまなイベントなどで多忙を極めましたが、どんなトレーニングを考えていますか?

 「難しいと思いますが、これも勉強だと思って乗り越えていかなければいけないと思います。体はある程度体重も自分の思っている数字まできているので、筋力アップと動きの中でのトレーニングをやらなければいけないと思っています。今までのオフは体づくりをメインにやっていましたが、今度はケガをしない体づくりをしないといけないと思っています。2年目のときからずっとキャンプでケガをしていますからね(苦笑)」

─ルーキーのときにトリプルスリーを将来の目標に挙げていました。昨季はその数字にも近づき、17年の目標にもなるのでは?

 「昨季の数字だけを見れば近いかもしれませんが、今のままでは無理です。目の前で達成した山田哲人さん(ヤクルト)を見ていて、山田さんのように毎試合に臨んでいればああいう風になるのかなとは思うことはあります。でも経験とか技術がないと、まだまだ僕には無理だと思っています」

─最後にカープファンに向けたメッセージをお願いします。

 「日本シリーズでは期待に応えられなかったので、今シーズンはそこでも期待に応えられるように頑張っていきます!」

◆2013年から2020年に行った鈴木誠也のインタビューは、広島アスリートマガジン2020特別増刊号「鈴木誠也 全インタビュー集」で公開中。