侍ジャパンに選ばれた森下暢仁(2019年ドラフト1位)、栗林良吏(2020年ドラフト1位)をはじめ、カープには数多くの即戦力右腕が入団した。ここでは、これまでドラフト1位でカープに入団し、目覚ましい活躍を遂げたレジェンドプレーヤーを紹介する。

◆100勝100Sを成し遂げた大エース

現役時代の佐々岡真司投手。現在はカープの監督を務めている。

佐々岡真司(1990-2007)

初登板初先発を勝利で飾るなど、初年度からフル回転。新人王の座は与田剛 (中日)に譲ったものの、13勝17セーブの好成績を記録した。以降も18年間にわたりコンスタントに登板を果たし、江夏豊以来、史上2人目となる先発100勝、100セーブを達成。平成の大エースとしてチームを支え続け、現在は第19代一軍監督としてチームの指揮を執っている。

1967年8月26日生/投手/島根県出身/右投右打/1989年ドラフト1位/カープ在籍18年
◎通算成績:570登板、138勝153敗5ホールド106セーブ、防御率3.58

◆“無双”のフォークで球団最多の165S

プロ17年間で165セーブを記録した永川勝浩投手。

永川勝浩(2003-2019)

球団初の自由獲得枠で入団。北別府氏から背番号『20』を継承し、苫米地鉄人以来となる新人での開幕一軍入りを果たす。鋭く落ちるフォークを武器に、ルーキーイヤーから25セーブを記録。長らく守護神としてカープの屋台骨を支え続け、プロ17年間で165セーブを記録。この数字はカープで1位なのはもちろんのこと、球界全体でも歴代12位の数字である。

1980年12月14日生/投手/広島県出身/右投右打/2000年ドラフト自由枠/カープ在籍17年
◎通算成績:527登板、38勝42敗79ホールド165セーブ、防御率3.46

◆『UFO投法』で幻惑。二桁勝利で新人王に

球団初の逆指名選手として入団し、新人王を獲得した山内泰幸投手。

山内泰幸(1995-2002)

1994年に球団初の逆指名選手としてカープに入団。5月に4勝を挙げ月間MVPに輝くなど、プロ1年目から頭角を現した。最終的に14勝を挙げて新人王を受賞。その後もオールスターゲームに選出される活躍を見せ、ルーキーながらチーム2位の14勝をマークした。右肘を高く上げる独特の『UFO投法』でも話題を集め、カープの選手としては9年ぶりの新人王に輝いた。

1973年3月16日生/投手/広島県出身/右投右打/1994年ドラフト1位/カープ在籍8年
◎通算成績:184登板、45勝44敗1セーブ、防御率4.40