2018年のドラフトで、4球団競合の末、カープに1位で入団した小園海斗。昨年の一軍出場はわずか3試合に終わったが、プロ3年目の今季、“一軍ショート”のレギュラーをつかみつつある。後半戦も攻守のキーマンとして期待がかかる小園の、ルーキー時代のインタビューを再録する。(『広島アスリートマガジン』2019年4月号掲載)

プロ1年目から一軍で58試合に出場した小園海斗選手。

◆とにかく積極的に攻めの姿勢を忘れない

─プロの世界に飛び込んできてから、ここまでのご自身のプレーについて自己評価はいかがですか?

「少しは結果が出ているのかもしれませんが、まだレギュラーシーズンを戦っているわけではありませんし、自分自身もったいない打席が多いなと思っています。守備については、少しは納得できるプレーもあるんですが、打撃はまだまだって感じです。成長を感じられている部分もあるんですが、満足はしていません」

─具体的に打席ではどんな部分に課題を感じていますか?

「プロの投手のキレにまだ対応できていないと思います。直球にしても、打者を泳がすような球にしても一つひとつの球の質が高いんです。直球のスピード自体があまり速くない投手でも、組み立ての部分で高校時代とは全然違うので、本当に頭を使って対応していかないといけないんだなと感じています」

─キャンプからずっと一軍に帯同していますが、疲れは溜まってきていませんか?

「オフはしっかり休めていますし、1日の練習が終わった後のケアもしっかりできているので、そこまで疲れは感じません」

─オープン戦で初めてファンでいっぱいになったマツダスタジアムでプレーされましたが、どのように感じましたか?

「本当にスタジアムが真っ赤ですごい応援だなと思いました。すごく良い環境でプレーさせてもらっていると感じましたし、そのことに対する感謝の気持ちはプロ野球選手としてずっと持ち続けていきたいと思いました」

─緊張はされましたか?

「少しはありましたけど、先輩方も積極的に声をかけてくれましたし、プレーをしている間に段々慣れてきました。甲子園に出場して大観衆の前でプレーする経験もあったので、緊張でガチガチになるということはありませんでした」

─現状では自信と不安、どちらの気持ちが強いですか?

「うーん、どちらもあまりないですね。自信があるわけでもありませんし、不安に思う気持ちもそこまでありません。今考えているのは、積極的なプレーをどんどんやっていくこと、攻めの気持ちを忘れずに日々プレーしていくことです。その気持ちが今の自分の中では大部分を占めていると思います」