6月中旬から3番打者に定着するなど、攻守において活躍を続けている小園海斗。ショートのポジション奪取を目標に掲げる、高卒3年目野手の声を届ける。

4月下旬に一軍昇格を果たすと、ショートのポジションに定着した小園海斗選手。

◆二塁の名手・菊池から学んだ、守備に必要な〝予測と準備〟

─6月13日のオリックス戦(京セラドーム大阪)から3番に定着しています。クリーンアップの一角でもある3番を打つ上で意識していることはありますか?

「後ろに4番の(鈴木)誠也さんがいるので、次につなぐ気持ちで打席に入っています。上位打線を打たせてもらっているのはありがたいことですし、打席も多く回ってくるのでチャンスも増えます。ただ常に意識しているのは、自分が決めてやろうではなく、とにかく誠也さんにつなぐこと。そういう意識で臨んでいます」

─守備では、菊池涼介選手と二遊間を組んでいます。コンビを組む上で意識していることはありますか?

「一番は準備ですね。菊池さんは打球への予測と準備がすごい。それがあるからこそ、あれだけのビッグプレーが生まれるんだなと、ショートを守らせてもらって改めて気付かされました。あと、僕はまだまだ試合中に緊張もしますし、おどおどしたりもしますが、菊池さんは本当に堂々とされていて、余裕を持って試合の状況を見ています。菊池さんと一緒にプレーさせていただくと、まだまだ足りない部分が多いと感じさせられます。何かあれば試合中でも教えてくださるので、実戦を通して、いろいろなことを吸収していきたいです」

─林晃汰選手や羽月隆太郎選手など、同年代の選手も今季は一軍で活躍しています。小園選手自身、同学年の選手からどんな影響を受けていますか?

「若い選手で、もっとチームを盛り上げていきたいと思っていますので、そこは同年代含めて意識してやっています。今は二軍で頑張っている選手もいますが、必ず一軍に上がってやるという気持ちを忘れていないと思いますし、僕自身も、そういう気持ちで二軍で練習を重ねてきたので、切磋琢磨しながらお互いレベルアップしていけたらいいなと思っています」

─一軍では、ショート・小園選手、サード・林選手の三遊間コンビも増えました。

「玉木さん(朋孝・一軍内野守備・走塁コーチ)から、声を掛け合って守るように言われているので、追う際はここまで来ていいよとか後方へのフライはどちらが対応するかなど、状況に応じて意思疎通しながら守るように心がけています」