後半戦の幕が開けたJ1リーグ。サンフレッチェ広島は上位進出に向けて負けられない戦いが続く。ここではサンフレOBの吉田安孝氏が、独自の目線で選んだ、月間MVP&ベストゴール&ベストゲームを紹介する。
※8月14日の神戸戦が中止となったため、対象試合は8月9日のアビスパ福岡戦。

サンフレッチェ広島・サントス選手

◆[月間MVP/森島司]「チームの中心選手に。そして日本代表入りも目指してほしい」

 攻撃に守備、全てにおいて一番ハードワークしていると思います。相手からかなり削られているのですが、倒されても起き上がって、すぐ走り出す。チームのために必死に走る姿は好感が持てます。また、攻撃に入ったときのドリブルはもちろん、ボールを受ける場所や体の向きが絶妙なところも森島の魅力。受け方が上手いので、流れを止めることなく、スムーズにドリブルやパスに移ることができています。あとはやっぱりゴールがほしいですね。サントスと絡んで得点を増やしてほしいですし、フリーキックがすごく良くなっているので、フリーキックからの直接ゴールも期待したいです。点を奪えるようになったらチームの中心になれるし、日本代表入りの可能性も出てくるでしょう!

◆[月間ベストゴール/VSアビスパ福岡の幻のゴール:サントス]

 今回は、8月14日の神戸戦が中止となったため、こちらのゴール!? を選びました。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)でオフサイドと判定されて『幻のゴール』となってしまいましたが、サントスに求められている動きを実践してのゴールでした。これまでは、中盤からのダイレクトパスで相手を崩すことはできても、最後の部分、アタッキングサードでゴールを生み出すためのプレーが上手くできていないように感じていました。今回はカウンターからの攻撃で、プレッシャーがきつい中でもゴールできたのが素晴らしかった。サントスにとって、今後につながる重要なプレーになったと思います。柏がPKを獲り、サントスが決めたゴールも良かったのですが、今後への希望を込めて『幻のゴール』を今月のベストゴールにさせていただきます!