勝負強い打撃でカープを支えた小窪哲也選手。新天地での活躍に期待がかかる(2015年撮影)。

 熊本県を拠点とするプロ野球独立リーグの球団「火の国サラマンダーズ」を運営するKPB Project 株式会社(本社:熊本県熊本市/代表取締役社長兼GM:神田康範)は、小窪哲也選手が、千葉ロッテマリーンズと選手契約を締結したことを発表した。

 小窪は8月31日にオンラインで記者会見を行い、NPBを目指した熊本での日々、そしてNPBヘの思いを語った。

●小窪選手コメント
「まずは火の国サラマンダーズに関わるすべてのみなさま、短い期間でしたが、温かい声援を送ってくださりありがとうございました。所属先が決まらず、不安と共にスタートした一年でしたが、神田社長に声をかけていただき、また、サラマンダーズの監督、コーチ・スタッフ、チームメイトが温かく迎えてくださり、僕自身、一途に野球に取り組むことができました。これまで経験したことのないことを独立リーグで経験させていただき、本当に濃い3カ月間でした。熊本で学んだことを千葉ロッテで活かし、優勝のために精一杯頑張っていきたいと思いますので、これからも応援をよろしくお願い致します」

●神田代表コメント
「カープOBの天谷宗一郎さんとのご縁をきっかけに、6月4日に契約を結びましたが、小窪選手がNPB復帰を目指して全力でプレーしている姿を見せてもらうだけでも、球団として、チームとして成長できると期待を持っていました。今回、ギリギリのタイミングではありましたが、千葉ロッテマリーンズ様から連絡をいただき、私個人としても大変うれしく思います。チームとしては、あと1勝すれば優勝というところまできており、小窪選手と一緒に優勝を味わいたいという思いはあったのですが、小窪選手が加わってくれたからこそチームもここまでこれたと思いますし、夢を決して諦めないという強い思いをサラマンダーズの若い選手たちに残してくれたと思っています。そういった意味でも小窪選手には大変感謝しております。今後は、千葉ロッテマリーンズの一員として頑張ってもらいたいと思います」

 小窪は昨年11月に、13年間プレーしたカープを退団。今年6月に、2020年に設立した熊本県内初となる独立リーグのチーム「火の国サラマンダーズ」に加入。試合を重ねながら、NPB(プロ野球)への復帰を目指していた。

 補強期限最終日となる8月31日に念願のNPB復帰。カープで通算705試合・打率.259、18本塁打、153打点の成績を残した小窪が、新天地でどんなプレーをみせてくれるか、楽しみに見守りたい。