昨シーズンから選手会長を務め、高い献身性でチームを引っ張る荒木隼人。ここではサンフレッチェの堅守を支える荒木の素顔に迫る。

サンフレッチェ広島・荒木隼人選手。

ーオフの日や時間があるときは何をして過ごしていますか?

「2年前にゴルフを始めたんですが、最近になって本格的にハマって趣味になりました。東選手、森島選手、大迫選手とよくコースに出ています。一番上手いのは東選手で、その次が僕。徐々に上達してきて、こないだ101のベストスコアを出しました。最初の頃はワーワー言いながら回っていたんですけど、最近は真摯に取り組んでいます。周りが騒いでいたら『静かにして』みたいな(笑)。アクティブなスポーツですし、コミュニケーションも取れるのが非常に良いと思います。一人の時には読書やゲーム、料理をしていることが多いですね」

ーどんな本やゲームが好きですか?料理はどんなものをつくりますか?

「自己啓発本やビジネス本などを読むことが多いです。練習さえすればサッカーが上手くなるとは思っていなくて、いろんなことを吸収するために読書をするようにしています。多いときで週に1冊、少ないときで月2、3冊ぐらい読みます。ゲームはほぼ毎日していて、マリオカートが好き。よく松本大弥選手(大宮に期限付き移籍中)とオンラインで対戦しています。楽しいし息抜きになる反面、ストレスも溜まりますが(笑)。料理はアプリでつくりたいものを検索して、レシピを見てつくっています。炒め物や煮物などいろいろですね。ボリュームや味を意識した料理ばかりなので、もっとインスタ映えするものをつくってみたいです」

ーサンチェから「はやとにーちゃん」と呼ばれていたり、後輩選手からも慕われていますね。

慕われているのかは分からないですけど(笑)、東選手や森島選手は、よく僕の家に料理を食べに来ます。また、サンチェは試合後によく絡んできてくれます。僕自身が兄と姉がいる末っ子で、小さい頃は、弟や妹が欲しいと思っていたので、後輩を可愛がるのが好きなのかなと思います」

ーとても真面目な印象がありますが、自分ではどんな性格だと思いますか?

「予定を組み、時間割まできっちり決めて動くタイプなので、マイペースな東選手とは結構揉めています(笑)。ただ、自分の部屋の整理とかは大雑把です……。几帳面なところとそうでないところがハッキリ分かれていますね(笑)」

取材・文:前岡侑希