2024年ドラフト2位でカープに入団し、プロ1年目の昨シーズンは一軍6試合に登板した佐藤柳之介。ウエスタン・リーグでは優秀選手賞に輝くなど、着実に結果を出してきた若き左腕が『ラグザス侍ジャパンシリーズ2026』サポートメンバーに選出された。
侍ジャパンサポートメンバーは、主に国内の合宿などに帯同し、代表選出選手をサポートする役割を担う。公式戦への出場はないが、侍ジャパンのユニホームを着用し、強化試合などに参加。将来の代表候補育成の側面も持ち合わせている。
ここでは、2025年シーズン、プロの世界に飛び込んだばかりの佐藤柳が、自身の直面する課題について語ったインタビューを再編集して掲載する。
◆プロの厳しさに直面しつつも、「負けたくない」思いも
2024年ドラフト2位左腕のプロデビューは6月29日・中日戦だった。6回を投げて自責点は0、初登板・初先発・初勝利を飾り、ヒーローインタビューのお立ち台にも上がった。7月末に登録抹消されたものの、シーズン最終戦で再び先発登板を果たし、首脳陣の期待の大きさを伺わせた。
とはいえ、佐藤柳のプロ1年目のスタートは、順風満帆とは言い難かった。即戦力として注目されたものの開幕一軍入りを逃し、シーズン序盤は二軍での登板が続く。当時の佐藤柳は、そんな自分の状況をこう語っていた。
「今は二軍にいますが、すぐに一軍に上がりたいです。やはり負けたくないという気持ちがあります」
細かい制球や投げ込む力、プロの世界で百戦錬磨の打者を相手に物怖じしないメンタルを課題にあげ、「自分は投げ込めるタイプだと思っていたが、プロの世界ではまだそれができていないと感じています。インコースならインコース、決めるところをしっかり決められる投球ができるようになりたい」とプロの厳しさと向き合った。
「まず1勝です。それを達成してから、次の目標を決めたいです」
堅実に、着実に鍛錬を積み重ねた佐藤柳の努力は、ついに6月に花開く。ルーキーらしからぬ堂々の投球で華々しいデビューを飾ると、プロ初勝利をつかみ取った。
「初勝利のあとは、たくさんの人にお祝いのメッセージをもらいました。でも実は、投げる方より、『初安打』のほうにコメントをしてくれるひとが多くて」
笑顔で明かした佐藤柳。シーズン序盤に掲げた『まず1勝』の目標をクリアし、次なる目標を尋ねると、こんな言葉が返ってきた。
「いまは、特に目標として数字をあげてはいません。やはり、2勝、3勝と一つずつ重ねていくことが大切だと思うので。急に10勝というのも現実的ではないと思っているので、練習を一つひとつしっかり継続して、結果につなげていきたいと思っています。だから、次の目標は掲げるとしたら『2勝』ですね」
初ものづくしでファンを沸かせても、若鯉はあくまでも冷静に次を見据えていた。
「真っ直ぐの強さであったり、そういう自分の良いところをもっと出していきたいです。前回の登板で満足しているわけではないので。一喜一憂せず、1試合1試合、日々成長できるように、自分の投球をしっかりすることを意識しています」
1球1球を積み重ねてたどり着いた、侍ジャパンサポートメンバー。未来の本メンバー入りに向け、佐藤柳の新たな挑戦が始まる。
■佐藤柳之介(さとう・りゅうのすけ)
2002年11月1日生、宮城県出身
179cm 87kg/左投左打/投手/プロ1年目・22歳
東陵高ー富士大ー広島(2024年ドラフト2位
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