◆過去は振り返らない。未来を見据えて投げ抜く覚悟

─広島の街について伺います。昨年の12月、入団会見前にお話を伺った時、広島に行くのは初めてだと言われていましたが、実際に広島で暮らしてみて、どんな印象を持っていますか?

「広島の方には大変申し訳ないのですが、正直なところ、大学時代を過ごした八戸と同じような街かと思っていたんです。ただ、実際に広島に来てみて、仙台よりも栄えていてびっくりしました。カープファンのみなさんの熱気もすごくて、そういった街の活気は励みとなり、モチベーションにもつながっていくので、良い街で野球をやらせてもらうことができて感謝しています」

─現在、大道投手は22歳。10年後、どんなプロ野球選手になっていたいと考えていますか?

「先ほども言いましたが、若い選手に良い影響を与えられるプロ野球選手になっていたいなと思いますね。同じリリーフの(中田)廉さんやヤスさん(菊池保則)と話していても、長くこの世界で投げてこられている選手の言葉は一つひとつ重みがあるので、そういう選手になりたいと思っています」

─1年目からの活躍が期待されています。今シーズンの目標を教えてください。

「今シーズン心がけていることは、例え思い通りの結果が残せなかったとしてもなるべく過去を振り返らず、目の前の1試合1試合を全力で投げ抜くことです。終わったことを悔いても何も始まらないので、反省することは反省して、この一年間は、視線を未来に据えて、全力でプレーしたいと思っています」

─大道投手に対する期待の声をよく耳にします。最後に、カープファンのみなさんに向けてメッセージをお願いします。

「ファンのみなさんには、自分の持ち味である投げっぷりの良さを見てもらいたいので、とにかく腕を振って、ルーキーらしくガムシャラにプレーしていこうと思っています。どんな場面でもチャンスを与えられた場所で、責任を持って投げ抜き、チームの勝利に1試合でも多く貢献できるように頑張ります。そして、ファンの方々の温かい声援は、投げていて支えになるので、応援を力に変えて投げていきたいですし、ずっと応援してもらええる投手でありたいと思います」

◆プロフィール
大道温貴 12
■おおみち・はるき ■1999年1月20日生(22歳)■180cm/80kg  
■右投右打/投手 ■埼玉県出身 ■春日部共栄高-八戸学院大-広島(2020年ドラフト3位)