広島の正隨優弥選手が15日の中日戦で、3番スタメンで出場。7回1死から、レフトスタンドへ今季1号となる逆転3ランを放ち、チームの勝利に大きく貢献した。

15日の中日戦で今季1号となる逆転3ランを放った正隨優弥選手

 14日に続き、2試合連続で3番レフトでスタメンとなった正隨。初回、無死一、二塁のチャンスで打席を迎えるも併殺に倒れ、第二打席は四球。打棒を発揮したのは第三打席だった。3点ビハインドの5回、1死一、二塁の場面で中日先発・笠原からタイムリーを放ち、今季初打点をマーク。さらに2点を追う7回にも走者一、二塁で打席を迎え、中日二番手の田島から、今季1号となる値千金の逆転3ランを放った。

 今季プロ3年目を迎える正隨は開幕一軍こそ逃したものの、開幕後二軍で26試合に出場し、リーグ2位となる打率.313、4本塁打をマークし、5月4日に一軍昇格していた。だが、その後新型コロナウイルスの陽性判定を受け戦線離脱。「療養したことで体重が落ちすぐに戻したのですが、実際に動いてみたら『あれ?』と感じる違和感が多くて。体重は戻ったのですが筋量が戻っていなかったので、そこで感覚のズレが生じていました」と、その後調子を落としていた。

 徐々に二軍で調子を上げると、9月9日に今季二度目の一軍昇格。今季三度目のスタメンで結果を残した。

「やはり長打力を一番求められていると思うので、そこに確実性も備えていきたいです。後半戦、やり返せるように頑張ります」

 持ち味の長打力を武器に、残りわずかとなったシーズンで必死のアピールを続けていく。