公式戦の再開時期が不透明ななか、選手たちはモチベーションを落とすことなく練習メニューを消化した。

──再開の日時が定まらないというのが、より調整を難しいものにしていますよね。

 「そうですね。日程が決まらないのが一番きついです。コンディションをずっと上げたままキープするのは難しいことなので。それこそケガのリスクもあるので、上げようにも上げられない部分もあります。ただ、そこはどのチームも一緒なので、あまり深く考えることなく、良い意味で楽しく練習ができればと思っています」

──キャンプインの段階から最高のスタートが切れたと思いますが、中心選手としてどのような思いで今季に臨んだのでしょうか?

 「もちろんタイトルを目指して臨みましたし、キャンプから十分すぎるくらい良い内容を残すことができました。昨季からメンバーも大きく変わらなかったですし、積み上げたものが活かされているのが大きいと思います。新しくチームをつくっていくのは大変ですけど、このチームに関しては継続して積み上げることができました。その成果が公式戦2試合だけですけど明らかに現れていたと思いますし、しっかり結果として出ているので試合がないのは痛いですけど良いスタートが切れたと思いますね」

──城福監督が今季のテーマとして掲げたショートカウンターやミドルシュートの意識も、かなり浸透していましたね。

 「前線からの守備というのは自分たちの特長になってきていると思いますし、その強度やスピード、量というのはまだ物足りない部分もありますけど、それでも今までの自分たちとは違う部分をピッチ上で出せていると思います。そこは自分たちにとっても良い驚きですし、相手チームからすれば『どうやって勝てばいいんだ?』と感じさせる嫌なチームになっていると思います」