昨季はリーグ戦でスタメンに定着し、主力としてチームを牽引した川辺駿。今季は“定位置”であるボランチで、初戦から圧倒的な存在感を見せている。レジェンドがかつて背負った伝統の『8』を譲り受けた川辺が目指すものは、チームの司令塔、そして主力選手としての5季ぶりのタイトル奪取。未曾有の事態で公式戦再開に向けて先行き不透明な状況が続くなか、至高のボランチがモチベーションを落とすことなく前へと突き進む。

今季から背番号8を背負うMF川辺駿。

──最高の滑り出しから一転して、大変なシーズンとなってしまいました。

 「自分たちも初めてですけど、チームスタッフも含め全員がこれまで経験したことがない出来事なので何が正解かも分からない状態です。自分たちは練習とはいえサッカーができますし、十分に気をつければ感染のリスクを抑えられるかもしれません。ただ普通の生活においては感染のリスクがどうしても高くなるので、気をつけるようにはしていますけど色々な意味で難しいところがありますね」

──やはりメンタル面で調整の難しさを感じることが多いですか?

 「体に関しては連休もあるのでリフレッシュした状態で臨めていますけど、メンタルに関してはリフレッシュしたつもりでいても『試合がない中で、どういった意図を持って練習をすれは良いのか』とか、ちょっと難しいところもありますよね」