カープで積み上げたホールド数は81

 中継ぎとして投げ続けてきた一岡には目標とする、こだわりの数字もある。カープに移籍してからの6年間で積み上げてきたホールド数は81。一つの区切りとなる通算100ホールドまで、残り19ホールドに迫っている。試合数の削減で早期の実現は難しくなったが、好調時の一岡であれば今シーズン中に達成してもおかしくない数字だ。

「(通算100ホールドは)意識しています。そこはなんとか達成して引退できたら良いなと思っています。専門学校時代を考えたら想像できない数字ですし、達成できたら引退後に美味しいお酒が飲めるのかなと思っています。抑えて、それでファンが喜んでくれる、そういう燃える場面を80回近く経験させてもらっていることは素直にありがたいことですね。今はそういう場面を心から欲しています(笑)。抑えて『よっしゃー』ってしたいです」

 現時点では、やれることは限られている。それでも選手たちは下を向くことなく、日々の課題と向き合っている。いつの日が訪れるであろう超満員の観客の中での「よっしゃー」をモチベーションに、一岡自身もポジティブに調整を進めるのみだ。

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