長年カープを支える畝龍実コーチの長男ということもあり、入団時に話題となった育成選手の畝章真。奮闘を見せてきたが支配下登録は叶わず、プロ2年目で戦力外となった。

2019年育成ドラフト3巡目で入団した畝。今季は二軍で14試合に登板した。

 広島新庄高ではヤクルトの田口麗斗とチームメイトだったが、故障の影響もあり公式戦出場はなし。名古屋商科大のセレクションを期に父と同じ投手に転向した。2018年に四国IL香川に入団すると、1年目から先発ローテを担い、2019年育成ドラフト3巡目でカープに入団。同期入団は、新人王に輝いた森下暢仁らがおり、入団時は最年長だった。

「身近に父、畝コーチという存在があったので、憧れというか、そういう思いをずっと抱いていました。自分の強みはコントロールと変化球なので、バッターに自分のスイングをさせないのが特徴です」

 入団会見でそのように語っていた畝。昨季プロ1年目は、二軍で20試合に登板するも、0勝1敗、15奪三振、20失点、防御率8.71と結果を残せなかった。育成選手として勝負の2年目となった今季は、14試合に登板し、15回を投げて5失点、防御率3.00だった。

 必死に支配下登録を目指した畝だったが、プロ野球の高い壁の前にインパクトあるアピールはならず。プロ2年目で無念の戦力外となった。