10月23日、デーゲームで行われた巨人-ヤクルト戦(東京ドーム)で巨人が勝利をしたため、カープはナイトゲームの試合前に今シーズンの4位が確定した。一時は2.5ゲーム差まで詰め寄ったものの、奇跡のクライマックス・シリーズ出場はならなかった。

就任2年目の逆襲とはならなかった、佐々岡真司監督

 今季カープはシーズン序盤から苦戦続きだった。5月下旬には選手間で新型コロナウイルス感染が相次ぐなどのアクシデントもあり、徐々にチームは下位に沈んでいった。その中で打線のつながりを欠き、投手陣も勝利の方程式を固定できず、投打のバランスが整わない日々が続いた。

 そのような状況の中で、若手が躍動した。投手陣ではストッパーに固定したルーキー栗林良吏が好投を連発。若手野手は、主力選手の不調から得た出場機会でチャンスを掴んだ。坂倉将吾は首位打者争いを演じ、小園海斗は高卒3年目で初の規定打席到達、小園と同期の林晃汰は二桁本塁打を放った。

 若手選手の成長もあり、9月は13勝11敗、10月も6連勝を記録するなどカープは終盤に好調な戦いぶりを見せた。巨人の10連敗もあり、奇跡の逆転CSが期待されていたが・・無念の3年連続Bクラスとなった。