189センチの長身投手として期待され続けていたプロ4年目の育成選手である佐々木健が、戦力外通告となった。

2017年育成ドラフト3巡目で入団した佐々木。今季は二軍で4試合登板のみだった。

 静岡・小笠高時代は甲子園出場はなく無名の存在。189センチから投げ下ろす角度あるストレートが魅力の長身右腕として、2017年育成ドラフト3位で入団した。同期には中村奨成(1位)、ケムナ誠(3位)、遠藤淳志(5位)らがいる。

 当時、担当の松本スカウトは「プロの世界でしっかりトレーニングすれば150キロを投げられる可能性がある」と評価。入団会見で佐々木は「カープでは苗字が三文字の投手がエースになるという話を聞いたので、自分も頑張ります」と目を輝かせてプロの世界に飛び込んだ。

 しかし、プロ生活は厳しいものだった。ルーキーイヤーは二軍公式戦での登板は1試合のみに終わり、2年目は故障などもあり公式戦登板はなし。勝負と位置付けた昨シーズンは、ナックルボールの習得に挑戦したが2試合登板に終わり、シーズン後に育成選手として再契約した。

 心機一転迎えた今シーズン、二軍公式戦では自己最多となる4試合に登板も、4イニングを投げて4安打、2奪三振、3失点、防御率6.75とアピールならず。必死に支配下登録を目指し続けてきたが、高い潜在能力を発揮できなかった。