楽天は10月26日、下水流昂(33)と来季の選手契約を結ばないことを発表した。

楽天から戦力外通告を受けた下水流(写真は広島時代)

 下水流は横浜高-青山学院大-ホンダとアマ球界の強豪チームを経て、2012年ドラフト4位でカープに入団。同期入団には高橋大樹、鈴木誠也、上本崇司らがいる。

 パンチ力ある打撃が魅力の即戦力外野手として期待されたが、プロ入り後は故障などもあり、なかなか一軍で結果を残せないシーズンが続いた。存在感を発揮したのがプロ4年目2016年だった。初の開幕一軍入りを勝ち取り、交流戦ではプロ初本塁打を放つなど5本塁打をマーク。一軍に定着し、25年ぶりのリーグ優勝に貢献した。

 3連覇を果たした2018年には、当時西日本豪雨の影響で半月ぶりのホームゲームとなった巨人戦でサヨナラ逆転2ランを放ち、被災した市民を勇気づける一発を放つなど印象的な活躍を見せた。このシーズン、セ・リーグ唯一の逆転サヨナラ本塁打となったこの一打は「ドラマティック・サヨナラ賞 年間大賞」のセ・リーグ部門にも選出された。

 2019年7月に三好匠とのトレードで楽天に移籍。この年、50試合に出場し2本塁打を記録。プロ9年目となる今季は一軍で6試合に出場し、10打数1安打。7月以降は一軍での出場機会はなかった。

 通算成績は209試合に出場し、打率.237、81安打、12本塁打、42打点。