守護神としての仕事を1年間全うし、37セーブをあげた栗林良吏投手。

 11月1日、ヤクルト戦(神宮)に勝利し、カープの2021年シーズンの全日程が終了。63勝68敗12分で4位。昨年の5位から順位を上げたが、3年連続のBクラスに終わった。

 最終戦は、高卒ルーキーの小林樹斗がプロ初登板・初先発。ヤクルト打線を相手に、初回と2回で4三振を奪う快調なスタートをみせたが、3回に3安打を集められ2失点。続く4回は3安打にエラーも絡んで4失点。5点リードをひっくり返され、4回途中84球でマウンドをあとにした。順調な立ち上がりを見せていたが、小林にとってはプロの洗礼を浴びた初登板となった。

 首位打者と本塁打王のタイトル獲得の期待がかかった鈴木誠也が4番に復帰した打線は、2回までに石原貴規の3ランなどで5点を奪取。逆転を許した直後の5回には、西川龍馬の12号3ランで逆転に成功。6回には坂倉将吾にタイムリーが飛び出し、ヤクルトを突き放した。

 7回以降は森浦大輔、島内颯太郎、栗林良吏の投手リレー。守護神・栗林は本塁打で1点を失うもリードを守りきり37セーブ目。山﨑康晃(DeNA)の持つプロ野球新人セーブ記録に並び、岩瀬仁紀(元中日)に並ぶNPB歴代2位タイとなる20試合連続セーブも達成した。

 また野手では、鈴木誠也が打率.317で2度目の首位打者のタイトルが確定。鈴木を追っていた坂倉将吾もこの日2安打を放ち、打率.315でシーズンを終え、リーグ2位の堂々たる数字を残した。