カープが大好きな役者・我善導がナビゲーターを務めるカープTシャツコレクション。カープファンの心を魅了し続けるTシャツを、役者生活20年目を迎えた我善導が語り尽くす。懐かしのTシャツから最新Tシャツまで、たくさんのTシャツがありますが、どれが紹介されるかはナビゲーターの気分次第。果たして、あなたのお気に入りの1枚は取り上げられるのか!?カープTシャツの魅力を新たな視点で切り取った連載。さぁ38回目の幕開けです!

◆カープTシャツコレクション~今週の1枚~◆

 今週もよろしくお願いします。カープ大好き役者・我善導です。

 クライマックスシリーズが始まり、3位の巨人が2位の阪神に勝ちファイナルステージへ!(11/9現在)。どのチームが日本シリーズに行くのか楽しみですね! 2017年のカープは日本シリーズに出られなかった……という事もありますから、個人的には優勝したヤクルトに日本シリーズへ行ってほしいです。優勝した2017年に3位のDeNAに敗れたことを思い出すと、今でもため息が出そうになります・・。(11月12日にセ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスの進出が決定)

 そしてやはりCSにカープは関係なし、というのは寂しい……。来年こそは!と思いながら1年後を楽しみにしていましょう。

 さて、先週は2016年優勝時の「ビールかけTシャツ」をご紹介させていただきましたが、今回はその優勝翌日に初登板を迎えたあの投手のTシャツです!

カープが大好きな役者・我善導氏が紹介する「塹江敦哉 プロ初勝利」Tシャツ

◆今週の一枚〜38枚目〜◆
【塹江敦哉 プロ初勝利】
2020年7月8日 DeNA戦 (マツダスタジアム)

 2020年7月8日。Tシャツにもデザインされている通り、塹江投手がプロ6年目でやっとつかんだ初勝利でした。

 カープが1点を追いかける8回に登板すると、“梶谷(現・巨人)・ソト・オースティン”と名前を見ただけでも震えてしまいそうな面々を三者凡退に。すると、その裏の攻撃で、先日カープ残留を発表した堂林翔太選手が逆転のグランドスラム!!見事に逆転し、塹江投手が勝利投手となりました!

 ちなみに、この日は菊池保則投手もプロ初セーブを挙げたため、ウインニグボールを半分に割るか!?なんて話も出ていたりして笑いました。

 2020年に塹江投手は52試合を投げ、19ホールドという結果ですから大活躍の1年だったと思います。150キロの速球がズバッと決まった時は気持ちよく、マウンドで見せる太々しい表情も僕は大好きです。

 

 プロ6年目での初勝利。ファーム時代に佐々岡真司監督に、たくさん指導してもらったでしょうから「監督に恩返ししたいです!」というTシャツの言葉も頷けますね。

 カープファン、野球ファンでない方のためにお伝えしますが、この塹江という名字。『ほりえ』と読みます。一軍に出てたの頃、某解説者の方が『かにえ』と言っていましたが、今はどの解説者も『ほりえ』とと言われています。これは間違いなく知名度が上がった証拠でしょう!

 そんな塹江投手を初めて見たのは、2016年9月11日。25年ぶりの優勝の翌日です。ちなみに塹江投手は、この時は19歳でビールかけには参加できず、ホテルのお風呂で炭酸をかけてもらったみたいです(かわいい)。

 この優勝翌日の試合。3番手として、7回のマウンドに上がった塹江投手。先頭バッターは長野久義選手(現・カープ)で、きっとド緊張していたと思います。そんななか投げた初球。長野選手が打った球は見事にスタンドへ。そしてその後も打たれて6失点で降板。1アウトしか奪うことができませんでした。その時点での防御率は162.00。天文学的な数字に驚くと同時にそこでロマンを感じてしまったアタクシはその場でネットでユニフォームを注文(笑)。

 天文学的防御率、そして左投手で思い出してしまうのは、僕が小さい頃から大好きだった大野豊さんを思い出します。大野豊さんはプロ初登板が終わった後の防御率は135.00。コーチが思わず「死ぬなよ」と言ったという話も残っていますよね。そしてその後の大活躍は多くの方が知る所です。塹江投手はその大野さんの初登板を超える防御率ですから……。ロマンを感じずにはいられませんでした。

 塹江投手は2016年のフレッシュオールスター出場時、159キロを計測しています。左投手で159キロはロマン以外のなにものでもありませんよね。

 そして同じ年の9月19日のDeNA戦でプロ初先発。5回2失点と好投しましたが残念ながらプロ初黒星を挙げてしまいました。この日も現地で応援していました。たしか雨の中での試合でしたが、好投する塹江投手の姿に、雨が気にならないくらい、たくさんの希望を感じた記憶があります!

 今年は51試合に投げて17ホールド。一軍と二軍を行き来した時もあり、本調子ではなかったかもしれませんが、しっかりオフに肩を休ませてもらい、また来シーズン活躍する姿を見たいと思っております。今はリリーフとして活躍する塹江投手ですが、いつかまた先発も見たいなぁーというのが僕の思いです。

 あの速い球を活かすにはリリーフが適正なのでしょうか?なんにせよリリーフであるならば勝ち試合の継投を背負ってほしい!来シーズンの塹江投手からも目が離せません!そして、オフシーズンもカープから目を離せません!それではまた来週!!

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我善導(われ・ぜんどう)

愛知県出身。2005年WAHAHA本舗に所属。役者として小劇場から商業演劇、ミュージカル、ドラマ、CM等ジャンルを問わずに活動中。【主な出演作品】舞台:「ドラゴンクエストライブスペクタクルツアー(トルネコ役)」、「ゾロ・ザ・ミュージカル」、「ロマンシング・サガ」他多数。ドラマ:「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう(レギュラー)」、NHK朝の連続テレビ小説「まれ」、「半分青い」他多数。

【今後の出演情報】
詳しくはワハハ本舗ホームページを!

[我善導公式Twitter] @warezendou