開幕ダッシュに成功したカープ。一体感を増し、結束が高まったチームが投打にわたり躍動を続けている。今回のコラムでは、ペナントレース開幕前に、カープOBの大野豊氏に聞いた、チーム力の高め方について紹介する。この話の際、大野氏が例に出したチームとは・・

カープOB・大野豊氏

◆チャンスを奪い取る、強い気持ちが必要

 オープン戦での戦いを見る限り、今季のカープは、昨年一軍を経験した若手選手が伸び悩んでいます。一方でリーグは違いますが、日本ハムの若手選手たちはのびのびとプレーしている印象があります。

 日本ハムは新庄剛志監督が就任し、いろいろな話題、ユニークな取り組みを行ってきました。何よりも新庄監督の前向きな発言が印象深いです。その言葉が選手の能力を引き出しているのだとしたら、カープ首脳陣も、選手たちの気持ちを盛り上げるような指導や声掛けをやっていかなければならないのかもしれません。良いものは取り入れていくという姿勢が必要でしょうね。

 選手の中には、技術ではなく精神的な面で自分をダメにしてしまっている選手がいるかもしれませんから、そのあたりを変えていくことも考えなければならないでしょうね。

 いずれにしても今年のカープは、レギュラーと呼べる選手は少なく、開幕後も競争が続いていくでしょうから、選手たちはもっと欲を出して、巡ってきたチャンスを奪い取るという強い気持ちでシーズンに臨んでほしいですね。