4年ぶりのリーグ優勝に向けて、2022年のペナントレースを戦うカープ。OBの笘篠賢治氏に、開幕6戦目(DeNA3連戦、阪神3連戦)までの戦いを見て感じたことについて語ってもらった。

開幕から3番ショートでスタメン出場を続ける小園海斗(今年の春季キャンプで撮影)

◆西川、菊池、小園の上位打線の働きがカギ

 球団記録となる開幕6連勝という最高の出だしになったカープ。昨シーズンまで苦手にしていた西勇輝、秋山拓巳を先発でぶつけてきた阪神にも負けることなく、さらに勢いをつける形になりました。投打が噛み合い、点の取り方も素晴らしいです。チームとしての自信につながったと思います。

 どの選手をピックアップしても、良いところばかりです。特に目立つのが上位打線。

 1番として起用されている西川龍馬は、開幕から5試合連続安打を放つなど、快打を連発していますし、2番の菊池涼介もバントで送るところはきっちりと送るなど、状況に応じた打撃を見せてくれています。また、セカンドの守備の面でも流れを変えてくれます。3番の小園海斗は数字こそ伸びていませんが、打撃の内容自体は悪くありません。

 阪神3連戦から合流した新外国人のマクブルームも対応力がすごく良いですね。変化球に対してもシュアな打撃を見せてくれています。40〜50本塁打まではいかないと思いますが、一発の魅力を感じさせる力強いスイングをしています。

 また、つなぎの役割もこなしてくれることで、チームに良い流れを持ってきてくれています。本人にとっても、良いスタートを切ることができたのではないでしょうか。あとは本塁打が1本出たら、もっとノッてくるのではないかと思いますね。