“ナックル姫”として一世を風靡し、現在はエイジェック女子野球部に所属する吉田えり投手が、4月12日に神宮球場で行われた東都大学野球リーグの開幕戦(駒澤大-日本大)で始球式を行った。

得意のナックルボールを披露したエイジェック女子野球部・吉田えり投手

 東都大学野球連盟は今年度から愛称を「戦国東都」から「PREMIUM UNIVERSITIES22」(略称・プレユニ22)に変更した。東都大学野球連盟の令和4年度春季リーグ戦は、大学野球では異例の地方開幕(大分県)で2022年シーズンスタート。延べ2万人を超える大盛況の中で試合を繰り広げた勢いそのままに、東都大学野球リーグが本拠地神宮球場に帰ってきた。

 始球式に臨んだ吉田投手は試合前、日本大ベンチ前で手始めにストレートで肩慣らしをすると、握りを確かめ自慢の変化球を披露。大きく揺れる特徴的な変化に、日頃からレベルの高い練習を積み重ねる野球部員も驚きを隠せない様子だった。

 ベンチ前でアップを済ませるとマウンドに上がり、力強く腕を振るった。自身の代名詞とも言えるナックルボールを投じると、球場中から「おぉ〜!」と歓声が上がった。投球後は「緊張していたけど、ちゃんとストライクが入って良かった」と胸を撫で下ろした。

 東都大学野球連盟は5月19日まで、明治神宮野球場で熱戦を繰り広げる。各大学それぞれが名誉の1部のために死力を尽くす。