春季キャンプで外野の守備練習に取り組む宇草孔基

 カープの選手に密着し徹底取材をもとにお届けする、J SPORTSと広島アスリートマガジンの新企画『広島東洋カープ選手応援企画』。2021年夏から取材を続けているのはプロ3年目の宇草孔基選手。毎月のインタビューに加え、ファンの方の声も取り入れながら、企画を進めていきます。

 今回の記事は、春季キャンプ終了直後に行ったインタビュー。キャンプの振り返り、今季にかける意気込みなどを紹介します。

※2022年3月18日に『J SPORTS『カープ“愛”倶楽部』で公開
取材・文/真田一平 取材協力/J SPORTS

《J SPORTSと広島アスリートマガジンが独自に入手したマル秘エピソードも多数掲載》
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◆一軍経験豊富な先輩選手から受ける影響

―今年の春季キャンプ。どんな1カ月でしたか?

宇草:オフにしっかりとトレーニングを積んできたので、“こういう風にやってみよう”というイメージをこれまで以上に具体的に持ち、春季キャンプに入ることができました。

―1カ月のキャンプ期間に点数をつけるなら、何点になりますか?

宇草:うーん・・(かなり悩んで)点数をつけると50点か60点ですね。できたこともありますが、まだまだ足りない部分や課題もあるので、それくらいの点数になりますね。

―キャンプ直前のインタビューで、沖縄の自主トレでは、キャッチボールにより意識して取り組んだと言われていました。

宇草:一軍で活躍するために、やらないといけないことはまだまだたくさんありますが、キャンプ中、自分のなかで一番手応えを感じたのは、送球面です。

―具体的に、送球面でどのあたりがよくなったと感じていますか?

宇草:一番は自分の感覚です。投げる時の感覚が、これまでとは違います。自主トレでも、感覚を磨きたいと思いキャッチボールに取り組んでいたので、その良い感覚を少しずつつかめてきたと思っています。

―今季から野間峻祥選手が野手キャプテンに就任し、外野でライバルとなる新人選手たちも入団してきました。チームの雰囲気は変わりましたか?

宇草:僕も含めて若い選手が多かったですし、すごく活気のある雰囲気のなかで、キャンプを過ごすことができました。これはキャンプ期間以外でも言えることですが、先輩方の存在が本当に大きいですね。常に若い選手のことを気にかけてくださいますし、よく声もかけてもらっています。そうしたコミュニケーションが取りやすい雰囲気のおかげで、のびのびとプレーすることができています。

―キャンプ中、大瀬良大地投手や菊池涼介選手など、一軍経験豊富な選手が若い選手にアドバイスを送るシーンをよく見かけました。

宇草:そうですね。僕もそういった先輩方のように、周りに気を配ったり声かけができるような選手になりたいですね。プロ野球選手として、早く一人前になりたいという気持ちが強くなりました。

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◆宇草孔基 プロフィール
1997年4月17日生。東京都出身。常総学院高では甲子園に出場し準々決勝に進出。高校時代はU-18代表に選出された経歴を持つ。高校卒業後は法政大学へ進学。4年生の春季にベストナインに輝くと日米大学野球選手権大会にも出場した。2019年ドラフト2位で広島東洋カープに入団。ルーキーイヤーの2020年シーズンは、二軍で打率.281、62安打を記録。10月に一軍デビューすると、プロ初安打・初打点を記録し、13試合で11安打を放った。しかし10月の試合で右腓骨(ひこつ)を骨折し離脱。長いリハビリを経て、2021年4月に実戦復帰。6月にはプロ初本塁打を放ち、交流戦では5盗塁を記録するなど、一軍で存在感をみせた。一度二軍に降格するも、10月に一軍再昇格を果たすと、10月・11月で25安打・2本塁打をマーク。1番打者として打線を牽引する活躍をみせた。3年目を迎える2022年シーズン、レギュラー奪取の期待がかかる。