46試合を戦って25勝19敗2分で、セ・リーグ3位のカープ。OBの笘篠賢治氏に、復調を遂げつつある西川龍馬と野間峻祥の両外野手について語ってもらった。

5月19日の巨人戦で一軍復帰した野間峻祥(今季の春季キャンプで撮影)

◆交流戦前に戻ってきた勢いに期待

 雨天中止が続いた影響もあれば、宇都宮への移動疲れもあったと思います。言い訳をしてはいけないところですが、5月14日からのヤクルト戦、5月17日からの巨人戦ともに、2カード連続で勝ち星をあげることができませんでした。

 ただ、良かった点もあります。当たりが止まっていた西川龍馬に、5月19日の巨人戦で25打席ぶりの安打が出ました。昨年3勝12敗と苦戦した交流戦までに長いトンネルを脱出できたのは一安心です。5月21日の中日戦でも2本のタイムリーを放ち、復調の兆しが見えています。

 そして野間峻祥が5月19日の巨人戦で一軍に再合流。すぐにスタメン起用され、1打席目で先制タイムリーを打ち、即結果を残しました。二軍で打撃好調ということで、待ち方やスイングを見ていても状態の良さが窺えます。

 そろそろ一軍に上げてみてもいいのではというタイミングで昇格し、1番打者が必要というところで起用され、チーム状況を含めたタイミングもうまく噛み合ったと思いますね。チームに勢いをもたらす存在になってくれています。

 開幕一軍入りは果たすもすぐに二軍降格。それだけに本人も思うところはあるでしょうが、出遅れたぶんを取り戻そうというのではなく、冷静に、ここからが開幕くらいの気持ちで頑張ってもらいたいですね。