リーグ戦24試合を戦い、7位につけるサンフレッチェ広島。4月2日のシーズン初勝利以降、順調に勝ち点を重ねている。ここではサンフレOBの吉田安孝氏が、独自の目線で選んだ、月間(4月10日・福岡戦〜5月7日・鹿島戦)MVP&ベストゴール&ベストゲームを紹介する。

若きアタッカーとして期待がかかるプロ1年目の満田誠

◆[月間MVP/柏好文]

 4月29日・清水戦(△2ー2)の終了間際、右サイドの藤井智也がスプリントをかけてクロスを上げ、そこに合わせた柏がシュートを放ちました。惜しくもシュートはゴールから外れ、その瞬間に試合終了のホイッスル。足をつっていた柏はそのままピッチに倒れこみましたが、最後の最後まで諦めないという熱い気持ちが見えた素晴らしいプレーでした。

 柏はカップ戦を含め4点を決めていますが、右サイドからのボールを、左から駆け上がって決めるシーンが多いのが特徴です。これは逆サイドのボールに合わせて最前列に入り込む運動量や、ゴールへの嗅覚があってこそ。ベテランである柏の献身的なプレーは、チームに与える影響も大きいはず。さまざまな面で、相手チームにとって脅威になる存在だと思います。

◆[月間ベストゴール/VS鹿島アントラーズ戦の2ゴール目:満田誠]

 前進していく迫力が素晴らしく、精度も抜群。本当にシュートの技術が高い選手です。インスイングでカーブをかける、インサイドキックでしっかり流し込む……いろいろなパターンのシュートを持っているのも魅力的ですね。この調子で、2桁得点も狙えるのではないでしょうか!?

◆[月間ベストゲーム/Jリーグ第12節:VS鹿島アントラーズ]

 前節の柏戦(●1ー2)で、あと1点が取れず逆転負け。その後の鹿島戦で、2点目、3点目を取りに行けたことが素晴らしい。強豪相手に何もさせなかったのは、選手にとっても自信になったと思います。ここ数年でのベストゲームといっても過言ではないでしょう!