中盤の底、チームのカギを握るボランチは……わかってます、森﨑和幸&青山敏弘選手という黄金コンビがいるのは重々わかってます。でも私はどーしてもサンパイオ選手を入れたいんです! 1998年フランスW杯で準優勝したブラジル代表の正ボランチがJ2陥落の広島に来てくれたときの感激。J1復帰の大きな原動力になったことはもちろん、『矢野・兵頭』の兵頭大樹氏を彷彿とさせるそのルックスも大好きだったよサンちゃ〜ん!そしてその相方に推すのは中島浩司選手。森﨑浩司〜中島浩司〜清水浩司(私)と至る“サンフレ3浩司”の一員としてはもちろん、オシム監督の薫陶を受けたそのインテリジェンス。2012年、初優勝の年の磐田戦ゴールは忘れられません。イブシ銀というには一挙手一投足に深みがあるんです。そして両サイドはミキッチ&服部公太選手で即決。右サイドを勇猛果敢に突破するモデル風ルックスの天使のウインクと、鉄人ながら左サイドをふんわり制圧するそよ風の贈りもののようなヒーリング感。ともにサイドでは絶大な威圧感を放つのにゴール前ではサッパリというギャップも人間味があってスバラシイです。やはりプロたるもの、魅せるプレーができてナンボですよ!

 前線は3枚。FWはどーしても2枚置きたくて、となるとその下にトップ下を1枚、髙萩洋次郎選手(現・FC東京)と迷いに迷った挙句、髙萩選手はケガで離脱中という設定にして柏木陽介選手(現・浦和)を指名。“走るファンタジスタ”って最高の称号じゃないですか? 本当はもっととんでもない選手になってほしかったけど、“調子乗り世代”ももう32歳って少年老い易く学成り難し。前線はもちろん佐藤寿人選手(現・千葉)&久保竜彦選手、われらが♪サ・ト・ウ・ヒ・サ・トとドラゴンクボタツ。『小さくても、勝てる。』と野性の証明。2人は2年間一緒にプレーしたはずだけどその相性は、うーん……でも同時に見たいからいいんです! 好きだから別にいいんです!

 こうして11人並べるとこれで試合に勝てるかは別にして、めちゃくちゃ魅力的なチームじゃないですか。監督はミシャ(ペトロヴィッチ)、ベンチに座るのは出るだけで空気を変えられる一芸所持者の浅野拓磨(現パルチザン・ベオグラード)、李忠成(現・京都)、石原直樹(現・湘南)、前田俊介(現・沖縄SV)、ゴールパフォ枠として槙野智章(現・浦和)、スタジアムグルメ枠として盛田剛平、ミライモンスター枠として大迫敬介がスタンバイ。放送解説は戸田和幸氏。あ、スタジアムにはガウボン、ムジリ、ウェズレイさんらなつかしい顔ぶれがーッ!(妄想)