7月19日から日本で開催される、EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会のサッカー日本代表メンバーが先日発表された。

 サンフレッチェ広島からは、代表初選出となる野津田岳人を含む6選手が選出。

 ここでは、東アジアの頂点を目指す戦いに挑むサンフレ選手の中から、広島アスリートマガジンに掲載された、野津田岳人の過去の独占インタビューを再編集してお届けする。中軸として輝きを増す野津田が、広島復帰直後に語った『ラストチャンス』とは。(取材は2022年2月)

 EAFF E-1 サッカー選手権 2022 決勝大会 選出選手のコメントはこちら。

2022シーズン、期限付き移籍から広島復帰を果たした野津田岳人。

◆中心に立って攻撃をコントロール。ラストチャンスをこの手でつかむ

―甲府への期限付き移籍から1年ぶりにサンフレッチェに復帰されました。2021年11月には第一子が誕生されましたね。おめでとうございます。

「ありがとうございます。結婚したときもそうでしたが、家族のために頑張ろうと、より強く思うようになりました。独身のときとは違う感情が芽生えたことは、自分にとってプラスでありがたいことだと妻と子どもに感謝しています」

― 2021シーズンのサンフレッチェは勝ち切れない試合も多く、最終順位は11位に終わりました。広島を離れている期間、チームの状況をどのように見ていましたか?

 「移籍しても、広島の試合はなるべく観るようにしていました。在籍しているチームに集中することはもちろん大事ですが、やっぱり広島のことは気になっていましたから。広島でプレーし、ほかのチームも知っている自分だからこそ感じる広島の魅力は、選手個々の能力の高さです。それがあるからこそ、毎年J1で戦えているのだと思います。ただ、個々の能力に頼りすぎてしまい、うまくいかない部分もあったのではないかと思います」

― 甲府では42試合中41試合に出場し、ボランチのポジションで活躍されました。同様に、広島でもボランチでのプレーが期待されています。

「キャンプではボランチをさせてもらっていますが、すごく楽しいですね。甲府には、全試合出場するという気持ちで加入し、たくさんの試合に出場することができました。これまでのキャリアの中で一番多く試合に出場したシーズンだったので、やり甲斐も大きかったし充実していました。1年間フルでボランチを務めたからこそ、自分のプレースタイルや課題と向き合え、成長を感じることができたのは大きな収穫でした。この経験を糧に、広島で結果を残したいと思っています」