今季プロ6年目を迎え、ここまで全試合出場を果たしているカープ坂倉将吾。主に5番打者として3割前後の打率をキープし、守っては捕手登録ながらサード、ファーストを守るなど、攻守において欠かせない存在となっている。

 ここでは、坂倉の独占インタビューの一部をお送りする(数字は7月上旬時点)。

主に5番・サードで起用されている坂倉将吾

◆試合を左右する打席も増えた。5番打者として胸に宿す責任感

─今季は開幕から全試合にスタメン出場していますが、ここまでの成績をどう捉えていますか?

「課題ばかりなので、自己評価としては低いです」

─キャッチャー登録ながら、昨季はファーストを兼務し、今季はサードにも挑戦しています。サードの守備に関してはいかがですか?

「ここに関しては課題しかないですね。とにかくアウトにできる打球をしっかり処理することだけを考えて取り組んでいます。昨季ファーストをやって、今季はサード。やっぱりポジションごとに難しさがありますね」

─とはいえ、難しい役目をうまくこなされていると感じています。

「コーチをはじめ、周りの方々のおかげです。試合を重ねていくと課題が出るので、小窪(哲也)コーチ(一軍内野守備・走塁)などからアドバイスをもらいながら練習に取り組んでいます」

─今季サードを経験したことで、捕手として出場する際にプラスの影響はありましたか?

「まだ分かりませんが、いつか、つながってくるのかなと思います。試合によってはマスクをかぶることもあるので、サードでの経験をいつか良い方向に活かせたら良いなと思っています」

─打撃に目を移すと打率は3割を超え、安打はチームトップ(7月12日時点)。しっかりと結果を残されています。

「できるだけ凡退したくないと思ってやっている結果です。打ち損じがヒットになることもあるので、そういう部分も含めてまだまだかなと思っています」

─今シーズンの坂倉選手の成績を開幕から振り返ると、無安打で終わった試合が少ないです。

「毎打席毎打席、自分のスイングをすることを心がけていますし、打席ごとの気持ちの切り替えもしっかりできているのではないかと思います」

─打撃面で昨季から変えたことはありますか?

「それは特にありません。スタンスとしては、昨季とほぼ一緒です」

─今季は開幕から5番を任されています。5番打者として意識していることは?

「責任感ですね。クリーンアップの一角だけに、試合を左右する打席も増えますし、そこで結果を残さないといけないと思っているので、責任を持って役目を全うしたいと思っています」

─5番を打つ上で、特に意識している数字はありますか?

「数字はあまり気にしていません。数字と戦っても良いことはないので、いかに自分の持ち味を目の前の打席で発揮できるかを大切にしています。勝負の世界なので、数字は必ず変化します。いまは、数字よりも自分が納得のいく打撃ができているかを大事にしたいと思っています」

坂倉将吾◎さかくらしょうご
1998年5月29日生、千葉県出身/176cm・88kg/右投左打/捕手/プロ6年目・24歳
日大三高-広島(2016年ドラフト4位)