◆マツダスタジアムでの守備では、気持ちを大事にしている

─二遊間を組んでいる菊池選手との連携について手応えはありますか?

「まだまだ手応えを感じる部分はありません。今もそうですが、軽くプレーするというのは有り得ないと思っています。打球も跳ねたりしますし、そういうときにどれだけ何もなかったかのように対応するかがプロだと思うので、しっかりと完璧を求めていかないといけないと思っています」

─ホームのマツダスタジアムは天然芝、土のグラウンドということで人工芝のグラウンドに比べて守りづらいところもあるかと思います。特にマツダスタジアムで意識しているところはありますか?

「とにかく気合いです。気持ちです。技術はどうこう言っていられないので、しっかり球にくらいつく。それだけですね」

─守備で大切にされているのは、気持ちの部分が大きいのですね。

「そうですね。こうやって捕球しよう、送球しようと考えてプレーするのは、人工芝であればバウンドが変わることは少ないのでイメージはし易いです。マツダスタジアムでは打球がどのように跳ねるかを予想できないですし、状況によって変わりますからね。それを含めて、最後は気持ちですね」

─今季は初めてオールスターゲームに出場されました。どんな2日間でしたか?

「なかなか他球団の選手と同じチームでプレーすることはないので、いろんなことを聞くことができました。こんなバットを使っているんだとか、こういうグローブを使っているんだなど、いろいろ聞いたり見ることができたので、すごく大きな時間でした」

─2戦目にはセカンドを守って好プレーも生まれました。

「セカンドの守備はこれまであまりやっていないですし、言い方は悪いですが、本職ではないので『セカンドだったらエラーしてもいい』くらいの気持ちで守っていました。それぐらいの気持ちで楽しくやっていたので、良いプレーができたのかもしれないですね」

 =後編へ続く=

《プロフィール》
小園海斗●こぞの・かいと
2000年6月7日生、兵庫県出身
178cm・85kg/右投左打/内野手
報徳学園高-広島 (2018年ドラフト1位)