10月20日に行われた『2022年プロ野球ドラフト会議』。支配下、育成合わせて10名の選手が新井カープの一員として指名された。未来の若鯉へ注目が集まる一方、チームを去る男たちがいる。

 苦しみながら戦い続けた、赤き鯉戦士たちの生き様を振り返る——。

◆戦力外通告を受けるも、ケガを乗り越え復活した左腕/戸田隆矢

育成契約後は背番号が『125』に変わった。支配下登録を目指すが、果たされないまま再び戦力外に

 プロ11年目の戸田隆矢は、2011年ドラフト3位で樟南高からカープに入団。

 キレのあるチェンジアップが売りの左腕は、プロ3年目の2014年に30試合に登板し、4勝2敗と活躍を見せた。翌年2015年も34試合とキャリアハイとなる登板数となったが、ケガの影響もあり、2020年に1度目の戦力外通告を受け、育成契約選手となった。

 2021年シーズンは前年に受けた左肘手術のリハビリを終え、8月に実戦復帰すると、カープファンの注目を集めた。二軍で6試合に登板すると、防御率1.50を記録した。

 今季支配下登録を期待されたが、復帰とはならず、2度目の戦力外通告を受け、現役引退を表明した。

#125 戸田隆矢(とだ・たかや)
1993年6月10日生、兵庫県出身/29歳
投手・左投左打
181cm・85kg/樟南高-広島(2011年ドラフト3位)

<通算成績>
95試合/11勝7敗/1セーブ/1完投/1完封/勝率.611
205.2回/被安打212/被本塁打21/与四死球94/146奪三振/自責90/防御率3.94

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